いつも当院をご利用いただきありがとうございます。
琉球動物医療センターの周本です。
私は5年前に当院に赴任し、診療全般の責任者として従事して参りました。
東京生まれですが、北海道の札幌郊外ののどかな田園風景の中にたたずむ酪農学園大学という獣医大学で6年間学び、卒業と同時に、農林水産省に奉職しましたが、たった2年で辞めてしまいました。
今思えば、若気の至りでしたが、その後、元々大好きだった沖縄に家族で移住を決意しました。
その時は、当院とは別の病院に勤務しておりましたが、沖縄でペットの動物病院に初めて勤務し、多くのことを学びました。その中で得た一番のことは沖縄の飼い主さんへの感謝の気持ちです。
卒業したてで公務員しか経験していない私はペットの病気のことはすっかり忘れていて、もう一度学び直す必要がありましたが、そんな新米のわたしを暖かく受け入れてくれました。
その沖縄の飼い主さんに恩返しがしたいと思い、奮起して東京大学の附属動物医療センターの外科研修医となりました。短い期間でしたが、そこで今のわたしの技術のほとんどを学んだといっても過言ではありません。
そうして当院でその技術を120%活用し、自分なりにアレンジや追加を加え、5年間邁進して参りました。この5年間はわたしにとってかけがえのない経験と忘れられない思い出となり、大きな財産となりました。
そして、改めて気づかされました。病気を「治して」いるのではなく、病気を「治す手助け」をしているだけに過ぎないということを。
私たちは病気を治す「手助け」を最大限、全身全霊で行わせていただきます。
しかし、最終的に病気を「治す」のは「飼い主さん」と「動物」自身です。
なぜなら、例えば手術で悪いものを「取り除くこと」はできても、そのあと、1〜2週間かけて病気を「治して」いるのは「動物」達の自己治癒力だからです。
もちろん、術後の「痛み」や「栄養管理」、「感染」への配慮は我々獣医師が丁寧に行い、そして、念入りな動物への「看護ケア」は当院の動物看護師が行いますが、退院後は、熱心にケアして「治す手助け」をしてくれるのは「飼い主さん」です。
この「動物達の治癒能力への畏怖と敬意」、そして「献身的な介護をしてくださる飼い主さんへの感謝」を、我々獣医療従事者は、決して忘れてはならないと思っています。
スタッフ一同、この気持ちをいつまでも忘れずに沖縄のペットの動物医療のさらなる発展に邁進して参ります。
今後とも何卒よろしくお願い申し上げます。
2019年11月1日 院長 周本剛大
当院では、獣医師全員が集まり、その日に診察した全ての動物たちについて話し合い、情報共有を行っています。
これにより、獣医師それぞれの得意分野を活かして最善の治療方法を決定することができます。
全国から各専門分野のスペシャリストである獣医師が一同に集まる「学会」へ参加し、それぞれの得意分野を伸ばすため、最新の獣医療を学ぶ体制作りを行っています。
獣医師の知識と技術の向上はもちろんのこと、CTを始めとした最新の獣医療機器を導入した治療も取り入れています。
当院の看護師は、全員が認定看護師資格を取得している動物看護のスペシャリストです。
獣医師と同様に看護師もスキルアップのための研修や勉強会へ参加し、より安全で確実な医療をご提供できるように努めております。
入院中の動物たちの看護記録や、カロリー計算によるオーダーメイドの食事管理、 広いドッグランでの毎日の散歩(獣医師から散歩許可の出た子に限る)、犬舎や道具の徹底した滅菌などを行い、飼い主様の大切な動物たちを責任をもってお預りさせていただきます。
「自分自身が飼い主様の立場だったらどう思うか?」を判断基準にした心からの思いやりを大切にしています。皆様に安心感をお届けすることができているかどうかを考え、飼い主様や動物たち、スタッフ全員との心のつながりを大切にしています。
まずは飼い主様のご要望をしっかりとお伺いすることから始め、どうすればそれに応じることができるのか、当院でできる治療方法を分かりやすくご説明させていただきます。飼い主様が本当にご納得できる治療方法が見つかるまで、何度でもご相談ください。
日本全国各地の16大学の付属動物病院 日本動物高度医療センターJARMeC どうぶつの総合病院 日本小動物医療センター ネオベッツVRセンター |
二次診療 |
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昨年末より試験的に導入しておりましたが、本格的に導入が決定いたしました。これまで以上にスムーズに的確に診療をさせていただけるようスタッフ一同心がけて行きたいと思います。
まだまだ不慣れな点もありご迷惑おかけするかもしれませんが、ご意見、ご要望などございましたらお気軽にスタッフにお申し付けください。
血球計算機
2017年1月より最新式のものになりました。
貧血の有無や体の中の炎症がどれだけひどいかをごくわずかな血液で1分以内に正確な数字で測定します。
血液生化学検査
2017年1月より最新式のものになりました。
腎臓、肝臓の機能や異常を始め、動物の体の中の微量な物質を正確に迅速に測定でき、言葉の喋れない動物たちの異常を素早く察知する手助けとなります。
血液凝固系検査
血の止まりやすさを測る機械で、特に抜歯や、大きな手術では当院では必ず測定し、事前に輸血が必要か判断します。避妊去勢手術の際にもご心配な方はぜひ測定をお勧めいたします。また、状態の悪い動物では、とても大事な検査になります。
血液ガス分析
動物の体内バランスの異常を正確に測定でき、呼吸が荒い時の原因をはっきりさせます。
細菌培養器
なかなか治らない皮膚病や鼻水、目やに、体の中の膿などに、どの薬(抗生物質)が効くかを2日以内に病院内で簡易的に測定可能です。
ヘマトクリット高速遠心機
血液や尿、体液を検査の種類に応じて、強さを変えながら正確に分離します。正確な検査のために必要不可欠な機器です。
小型遠心分離器
検査の前に血液の上澄み(血漿)を素早く綺麗に作成できます。
顕微鏡
血液に異常がある場合、当院では必ず、顕微鏡で獣医師が確認し、細胞レベルの異常を確認します。他にも、皮膚、糞便、尿、しこりなど様々なものを細胞レベルで詳しく確認します。
レントゲン撮影機器
当院は動物専用の機械を使用しており、迅速で動物にやさしい撮影が可能です。古典的な検査ですが、いまだに多くの情報が得られる大切な検査です。
デジタルレントゲンシステム
撮影したレントゲンは全て電子ファイルで保存され、ご希望があればCDRでお渡し可能です。また、ズーム、濃度を自由に変更できるため1枚の画像からより多くの情報が細かく読み取れます。
超音波(エコー)検査機器
2017年1月より最新式のものになりました。
レントゲンではわからない細かい体の内部を精彩な「動画」で写し出し、現在の獣医療の診察には欠かせない機器となっております。当院でもお腹、心臓、目、頭、首と各所に使用し、早期診断の一助となっております。また動物に痛みや被爆を全く伴わないため安全でやさしい検査と言えます。
CT
2016年より最新式のものになりました。
自動造影剤注入器
2016年より最新式のものになりました。
画像ビューアー
2016年より最新式のものになりました。
CTを始め、エコー、レントゲンを一元管理し、カルテ番号を入力すれば過去の画像も一瞬で比較が可能です。また、CTではボタン一つで3D画像も作成可能です。
拡大鏡
肉眼の4倍の視野でより細かい手術をより正確に行うことができる特殊な「メガネ」です。椎間板ヘルニア、眼科手術、尿管や血管の手術で活躍します。
生体モニター1
2017年より最新式のものになりました。
重傷な動物や麻酔がかかった動物の状態を客観的に評価して、異常が起きた時に迅速に対応するために必要な機械です。心拍数、体内の酸素濃度、血圧、炭酸ガス濃度、体温を始め、10項目を超える数字をリアルタイムで表示します。
生体モニター2
開業当時より活躍してくれていますが、最新式に負けず、今だに正確に動物の情報を伝えてくれ、重宝しています。
Airボンベ
2018年より最新式のものになりました。
動物の長時間の麻酔や、長時間の人工呼吸器をより一層安全に行うため、酸素を薄めるために必要なボンベです。
超音波手術システム
超音波凝固切開プローブ、超音波吸引プローブの両方が当院には あり、 身体の中に糸(異物)を残さず、且つ手術時間を大幅に短 縮することのできる装置です。去勢・避妊手術から摘出困難な ガンの手術まで幅広く用いています。
整形外科用ドリル
骨折手術や椎間板ヘルニアなど整形外科手術に対応できるドリルをご用意しております。
整形外科用サジタルソー
整形外科用のドリルセットです。整形外科、腫瘍外科で使用します。
神経・整形外科用ラウンドバー
高速回転するドリルを用いて、骨を削り、圧迫物質を除去することに用います。
内視鏡
レントゲン検査やバリウム造影検査では見つけることのできない異常も、内視鏡を用いることで精密にお調べすることが可能です。
点滴ポンプ
2017年より最新式のものになりました。
動物の体は小さいためより正確な点滴量が必要で、より安全に正確に点滴を実施できます。当院にはこれが7台あります。
シリンジポンプ
2017年より最新式のものになりました。
より強力な痛み止めや特殊な薬を流すために必要で、これらの薬はごく少量を流し続ける必要があり、この機械では0.1mlから設定が可能です。重傷な動物や大きな手術では必ず必要となります。当院にはこれが4台あります。
自動心電図測定装置
2017年より最新式のものになりました。
動物の心臓の「電気信号」測定装置。動物では動いてしまったりハアハアしたりでうまく取ることが難しいですが、当院の機械はそんな状況でも迅速に正確に測定可能になりました。原因不明の失神の原因究明や、心臓の病気の動物はもちろん、大きな手術の前には必ず実施いたします。
心電図モニター
2頭の動物を同時にモニター可能で、無線で情報が飛ばせるため、異常により早く気づけます。
眼圧計
目に見えない目の中の異常(眼圧)を数字で測定でき、緑内障の診断に必須の機械です。
スリットランプ
目の表面の微細な異常も発見できる、「目の顕微鏡」のような機械で、当院では目の異常が認められた場合、見た目だけで判断せず、必ずこの機械でしっかり診療させていただきます。
眼底/前眼房カメラ
動物専用の眼球と眼底をキレイに特殊撮影することが可能な専用のカメラです。複雑な眼の病気の状態を継時的に把握したり、表面からは見えない網膜の状況を詳細なキレイな画像で残すことができます。
歯科ユニット
動物の歯をキレイにするスケーリングから、歯を切断したり削ったりして、歯周病になってしまった歯を安全に手早く抜くための機械が5種類まとまった機械です。人間の歯医者さんではイスの隣に設置してある機械のコンパクト版です。
歯科レントゲン
動物の歯を一本一本撮影してより正確に歯周病の有無と重症度を判断するために必須の検査で、当院では抜歯の前に必ず実施し、本当に必要な歯にのみ抜歯を実施いたします。
Pochicam
2017年より最新式のものになりました。
24時間動物をリアルタイムでweb上で観察できるカメラで、重症な動物や大きな手術の夜間に獣医師の判断で実施させていただきます。
3D MPR処理(3つの角度から同時に見ることができます)
基本的には『全身麻酔』での検査となりますが、おとなしい動物、状態が悪い動物は『無麻酔』での検査も可能な場合があります。
ご興味のある方はいつでもご見学可能ですので、病院スタッフにお声がけください。
上記検査は麻酔が必要になる場合がほとんどです。
まずはこのような検査が本当に必要かどうかをしっかりと判断いたします。
動脈管結紮術
門脈シャント結紮術(肝内、肝外ともに対応可能)
軟口蓋切除術+外鼻孔狭窄矯正術+反転喉頭小嚢切除術
全耳道切除術(慢性外耳炎や耳の中の腫瘍に)
気管虚脱矯正術(PLLP設置術)
胸部食道内異物摘出
尿管結石摘出術/尿管尿道吻合
上顎/下顎切除術(口の中のガンに対して)
甲状腺腫瘍摘出術
副腎腫瘍摘出術
肺葉切除術(主に肺のガンに対して)
肝臓腫瘍摘出術
(主に肝臓ガンに、肝葉切除/肝区域切除/部分切除)
骨盤腔内腫瘤摘出術(恥骨/坐骨切除併用)
膀胱全摘出術(主に膀胱がんに対して尿管尿道吻合と併用)
頸部椎間板ヘルニア減圧術
椎体固定術(背骨の骨折に対して)
環椎軸椎固定術
骨盤複雑骨折
眼球内義眼インプラント挿入
(主に慢性緑内障に対する眼球温存)
結膜フラップ術(角膜穿孔に対する眼球温存)
博士学位証明書
2019年
RECOVER BLS &ALS Online course
受講
副院長
金城 加奈
RECOVER BLS &ALS Online course
受講証明書
総務長
福田 直也
RECOVER BLS &ALS Online course
受講証明書
看護師長
與座 彩弥果